Adobe Portfolioなら、簡単にセンスが良いポートフォリオサイトを開設できます。
オンラインで仕事で探す時代になっているので、自分のサイトを持つのが一般的になっている傾向に。
Webデザイナーなら立ち上げられますが、デザイナーやイラストレーター、写真家など専門知識がない人は難しいです。
けれど、AdobeCCを契約している人なら、Adobe Portfolioを無料で利用できます。
本記事では、サイトの立ち上げまで解説をしていきます。
Adobe Portfolioとは
Adobe Portfolioは、プランに付属するサービスの1つ。
- 初心者でも簡単開設
- Adobe Creative Cloudプランで無料
テンプレートでカスタマイズできるので、短時間でクオリティが高いサイトが作れる優れもの。
HTML/CSSの知識がないクリエイターや就職活動に集中したい新卒におすすめですね。
初心者でも簡単開設
Adobe Portfolioは、デザイン初心者でも簡単にサイトが作れます。
- テンプレートが数種類
- 色や書体でカスタマイズ
- 画像を挿入していく
たとえば、就職活動で紙のポートフォリオの他に、データ提出が必要になることもありますよね。
その場合、元データをPDFで提出するのも良いですが、サイトのURLを貼り付けた方がスマートです。
簡易的なサイトでも、ビジネスでも、活用できます!
Adobe Creative Cloudプランで無料
AdobeCCを持っている人なら、完全無料で追加料金なし。
- テンプレート
- ドメイン
- サーバー
など含まれているので、何も用意しなくてもサイト開設ができるからです。
デザイナー・イラストレーター・写真家など、専門知識がなくても制作から運営まで可能。
全てプランに組み込まれているので、Adobeアカウントと連携して一括で管理ができます。
Adobe Portfolioの9つのポイント
簡単にサイトが作れるサービスはありますが、Adobe Portfolioは一味違います。
- テンプレートで簡単
- 5サイト公開
- ページ無制限
- レスポンシブ対応
- 独自ドメインの設定
- サイト分析
- サイト保護ができる
- 各種SEO対策
- Behanceと連携可能
完全無料でサイト運営に必要なポイントを押さえています。
では、詳しく紹介していきます。
全18種類のテンプレートで簡単カスタマイズ
Adobe Portfolioはクオリティが高いテンプレートが揃っています。
複数ページ作れる:12種類
1枚だけで作る:6種類
たとえば、サイト型のページを用途別に複数作り、1枚サイトでまとめて他サイトへ遷移させることも。
テンプレート変更も簡単で、カスタマイズしてもボタン一つで変えることができます。
クリエイターが公開しているので、テーマを参考に作ることも!
5サイト運営できる
無料で最大5サイトを開設できます。
用途別にサイトを作れるので、特定のお客様にアプローチができます。
イラスト・写真・デザインなど一緒に紹介しても良いですが、別名義で活動したいなど事情に応じて作れます。
Adobe Portfolioなら都合に合わせて、ポートフォリオ作れる魅力がありますね。
ページ数が無制限
完全無料でページを増やせて、Webサイトとして厚みを持たせることができます。
たとえば、作品をジャンル別に紹介したり、自分の仕事の特徴などコンテンツを書いても良いと思います。
しかし、情報量を多くしても見られるのは一部のページだけなので注意してください。
増やしすぎないで、特化した情報に絞りましょう。
レスポンシブありでWeb・スマホ対応しています
テンプレートはレスポンシブ対応になっているので、どのデバイスからみてもデザインが崩れません。
通常はデバイス毎に画像を変えるなど、コーディングで細かく設定します。けれど、Adobe Portfolioなら、その必要は一切なし。
デザインが崩れることなく、綺麗なポートフォリオサイトが作れます!
独自ドメインの設定が可能
Adobe Portfolioは自分で好きなドメインに設定できます。
- 独自ドメインを購入する
- 持っているドメインに設定する
- サブドメインで設定する
しかし、お名前ドッドコムなどで購入しないといけません。
簡易的なポートフォリオならいらないですね。
サブドメインの方法なら、継続の使用料もかからないので、こっちをおすすめします。
- サブドメインの方法
- ここの部分を設定する.myportfolio.com
例:lido.myportfolio.com
画面上で好きな文字に変更するだけの簡単使用です。
計5回も設定をやり直せるので、やむ終えず変更することもできます。
サイト分析が可能
Adobe PortfolioはGoogleアナリティクス設定ができます。
PV数や流入元、直帰率や離脱率などを見ながら、修正や改善をして運営していけます。
SEO対策
Adobe Portfolioは各種SEO対策もできます。
検索で集客するなら、SEO対策でサイトを上位表示させなければいけません。
- メタ記述
→ スニペットでサイトのクリック率を上げる - メタキーワード
→ KWや検索クエリを設定 - インデックスの有無
→ 検索エンジンに登録する - サイト更新を送信
→ 検索エンジンに報告する - カスタムメタタグ
→ Google Search ConsoleやPinterestと同期
などなど、基本的なSEO対策に必要な設定を行うことができます。
サイト保護の設定ができる
サイト保護でセキュリティー対策ができます。やり方は以下の通りです。
- 画像保護 → 右クリックの無効化
- 地域設定→ 国を指定
- パスワード保護 → サイト全体 or 一部記事
たとえば、案件の中には公にできない作品もあります。
その場合、実績として証明したいと思うので、パスワード保護すれば、担当者だけに公開することができます。
案件の著作権や自分の作品の保護は、クリエイターにとって気をつけたいですね。
Behanceと連携可能
Behanceは世界中のクリエイターの作品が見れるSNSです。
Adobe Portfolioでは簡単に連携ができるので、世界中から集客ができるようになっています。
自分の作品が評価されたり、テクニックを学んだり、求人紹介もあります。海外の人から仕事の依頼が来るチャンスも。
最新の技術を学んだり、たくさんの作品を見ることで勉強になることもありますね。
Behanceと連携することで作品で世界と繋がれるチャンスです!
Adobe Portfolioの注意点
Adobe Portfolioの注意点は3つあります。
- 機能が多くて扱いづらい
- 使い方の記事が少ない
- デザインの差別化は難しい
機能が多くて扱いづらい
テンプレートの設定が細かいため 初心者は時間がかかります。
専門用語やカスタマイズの幅が多いので、慣れないうちはやりづらいかもしれません。
デザイン経験がある私でも、手間どりながら設定をしました。が、大枠のデザインが決まれば問題はありません。
使い方の記事が少ない
Adobe Portfolioのマニュアルや記事が少ないですね。
マニュアルが出回っていないので、試しながらカスタマイズしていかなければいけません。
しかし、トップページから外国人クリエイターのサイトを見ることができるので、参考にしながら進めていきましょう。
本記事でも簡単に解説しています!
デザインの差別化は難しい
テンプレート依存になるので、デザイン性を高めて差別化は難しいです。
デザインも作品を魅せるために、シンプルなテンプレートしかありません。
サイト自体にデザイン性を加えて、個性を出すことはできないですね。
デザインのアイディアを出せる下記のサービスがあります。一緒に使うとデザインにいかせるかも。
- Adobe Color:配色はこれで完璧
- Adobe Behance:世界中の作品を参考に!
- Adobe Fonts:有料フォントが無料で使える
Adobe Portfolioの基本の操作方法
今回、自分でもサイトを解説してみました。初見で立ち上げたので、基本のポイントをすべて押さえています。
作品のキャプチャーやテキストの準備は別で必要ですが、だいたい1時間でサイトの基盤ができるかと思います。
始め方
まず、Adobeアカウントに入って、Adobe Portfolioのトップページいきます。
- フルポートフォリオとは
- 複数ページからなるテンプレート
- ようこそページとは
- 1枚ページ=ランディングページのテンプレート
今回はフルポートフォリオから「Sawdust」のテンプレートを選びました。
「このテーマを使用」を押すと、カスタマイズ画面にいきます。
ページの作り方
編集画面はこんなにもシンプルです。
ロゴの部分を押すと、右側のツールでテキストや色の変更、画像の追加ができます。
私はテキストを入れてみました。
次に作品のページを入れていきます。「ページの追加」を押すと、「ページ」「Lightroom Album」の2つから選べますが、通常は「ページ」で良いです。
「ページ名」と「保存先」を設定します。
- ページ名とは
- そのカテゴリの名前や作品名でも良いです
- 保存先とは
- 親ページの設定ですね。大枠のカテゴリ名でも良いですね。
ページを作成すると、ページ内のデザインをしていきます。
ツールバーが出てくるので、用途に合わせて作品ページをデザインしていきましょう。
画像を挿入したあとに、追加でコンテンツを入れることもできます。
これを繰り返すことで、ページの情報量を持たせられます。
トップページに戻ると、ページの追加やカテゴリの追加など編集をしていきます。
サイト設定をしてみよう
まず、右側の「設定」マークからサイトの各種設定をします。
「ドメイン名」の設定をします。
- ドメインを買うor持っている人は
- ドメイン接続から設定できます。
- サブドメインなら
- 完全無料で好きな文字をつけられます。
好きな文字列で決めて「適用」すると、設定が完了です。
「分析」の設定はGoogleアナリティクスと同期させます。
「検索の最適化」はSEO対策です。検索エンジンに認識してもらえるよう、やっておいて損はありません。
「お気入りのアイコン」では、ファビコン設定をします。
タブを開いた時に、ファビコンがあるとユーザーはわかりやすいです。ブランディングを込めてやっておきましょう。
ソーシャルシェアのサムネイルの設定をします。
「ソーシャルシェアのサムネイル」では、URLがシェアされた時に、画像が表示される設定です。
「パスワード保護」では、サイト全体に設定するか、しないかを決めます。
プライバシーや著作権を守るために、自分の都合に合わせて設定をしておきましょう。
「サイトを非公開にする」では、サイトの公開状況を設定します。
「アカウントと地域」では、アカウントの管理と公開地域の変更をします。
特定の海外や日本などに設定ができます。
まとめ:クリエイティブをAdobeで一括管理できる
まず、AdobeCCを持っているだけで、普通は使用料がかかるサイトテンプレートが無料です。
完全無料だからプランを継続して入れば、公開し続ければずっと集客ができるサイトを所有できます。
しかし、AdobeCCを解約すると、Adobeポートフォリオも自動で解約となってしまいます。
継続して使いたい方は、社会人でもアカデミック版で購入できるのでオススメです!
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